海外のMASTER SYSTEM用カートリッジ

   

これが海外で発売されたMASTER SYSTEMシリーズ用カートリッジの中身です。海外版は簡単に開閉できるのが特徴です。(国内版はシールを完全に剥がさないとネジが見えませんが、海外版は裏にあるネジを回すだけでそのまま外せます。)

左の画像が一般的なカートリッジの中身です。基板部分はマーク3用のものとほぼ同一の大きさですから、いかに無駄の少ないケースに収納されているかが分かります。このソフトは「ASTRO WARRIOR」です。

右の画像ですが、ソフトは同じ「ASTRO WARRIOR」です。但しこちらは初期ロットで、ちょうどSG-1000タイプのMASK ROMからマーク3タイプのカスタムROMチップへの過渡期に当たるため、メモリマネージメント機能を持つカスタムチップ+普通のMASK ROMという2個構成になっています。もちろん初期のマーク3ソフトも同様になっているでしょう。

 

上はメモリーバックアップを搭載したソフトの場合です。ボタン電池は今でも一般的に使われているSONYのCR2032で、右の縦に配置されているのがカスタムチップ、左上が1MbitのROMチップ、その下が富士通製の64KbitSRAMチップです。海外ソフトはケースが簡単に開けられるので、その気になればバックアップの内容を消さずに電池交換も可能なのが嬉しいです。

但し、実際問題としてはメモリーバックアップの電池切れというのは非常に少ないようです。
なお海外ソフトも製造は全て日本で行っていたので (C) SEGA 1987 MADE IN JAPAN の表記が左端に見えます。

余談ですが上記のソフトはMONOPOLYです。著名なボードゲームをベースにしたゲームで大変よくできています。マーク3用にはファミリーゲームズぐらいしかパーティー向けソフトが無いので、これが国内で販売されなかったのは非常に残念です。マーク3ユーザー層にはあまり受けない内容でしょうから、市場性を考慮したためかもしくは版権の問題なのかもしれません。