SEGA SPORTS PAD

結果としては商業的にはあまり成功したと言えなかった海外版マスターシステムですが、周辺機器にこだわりを持つのはSEGA OF AMERICAも同じセガ。興味深いアイテムをいくつかリリースしていました。上の画像は国内でも後にリリースされたスポーツパッドの元祖となる「SEGA SPORTS PAD」です。

日本版との主な違いとしては、
1:サイズが大きい
2:通常のパッドとしても使用可能
3:連射機能付き
4:(日本の)MARK IIIでは使用できない
といった点があげられます。

1の大きさについては、アメリカンサイズということで納得でしょうか。それに全体的な作りもしっかりしているように感じます。

2の通常パッドとして使用可能というのは、パッド対応ソフトが無かった当時は必須事項であったことでしょう。ちなみにパッド対応ソフトは海外では「SPORTS PAD FOOTBALL」「GREAT ICE HOCKEY」の2本しか無かったようです。

3も通常パッドとして使うのには便利ですね。ボタンの上にあるスライドスイッチの左にあるo/ooooが通常/連射の切替で、右のCONTROL/SPORTSが通常パッド/スポーツパッドの切替です。マーブルマッドネスなどをプレイするのには良いかもしれません。

4ですがMARK IIIとマスターシステム(日本、海外とも)はパッドのコネクタに互換性がありません。後者では使えるメガドラパッドがMARK IIIでは使えないのもそのためです。このコネクタの非互換のため、海外版スポーツパッドはMARK IIIでは使用できません。マスターシステムならもちろんOKです。グレートアイスホッケーが国内ではマスターシステム専用としてリリースされたのはそういった事情からです。