日本モードと海外モード
何度も書いていますが(メガドライブと同様に)マーク3にも日本モードと海外モードというものがあります。日本で発売されたMARK IIIとMASTER SYSTEMは日本モードになっていますし、海外で発売されたものは全て海外モードになって出荷されています。
マーク3自体を改造して海外モードにする方法は今のところ分かりませんが、メガアダプタやPOWER BASE CONVERTERを使う場合は母体のメガドライブ自体を海外モードにすることでメガアダプタ使用時のモードを切り替えることができます。
メガドライブ自体の改造方法については、他のページでも紹介されていますが簡単に書きます。まずメガドラの裏蓋のネジを外して基板が見えるようにします。すると基板のどこかにJP1〜JP4というジャンパ部分があります。
上の画像は比較的初期のメガドライブですが(メガドライブには細かく分けると10種類くらい基板のバージョンがあります)後期のものだとこのジャンパが無いので改造は困難です。基板上にあるオレンジ色の配線が改造した部分です。
改造方法ですが、メガドライブの場合JP1と書いてあるところに白い線が書いてあり回路がつながっています。隣のJP2は(コンデンサは付いていますが)回路はつながっていないはずです。テスタで確認して下さい。
ここでJP1を切り離してJP2を接続すれば海外モードになります。画像では3路スイッチを付けてJP1,JP2を相互に切り替えるようにしてあります。なお基板のバージョンにもよりますが殆どの場合はJP1を切り離すだけで海外モードになるようなので、ここに単回路スイッチを取り付ければ簡単に切替できるようになります。
海外モードするとゲーム開始時の見慣れた「MARK III」や「SEGA」のロゴ表示が無くなるので、成功したかどうかがすぐ確認できます。
またソフトによってはタイトル画面さえも変わります。上の画像はザ・サーキットですが同じカートリッジでも海外モードで起動すると「WORLD GRAND PRIX」という海外版のタイトルが表示されるようになります!ゲーム内容はもちろん変わりませんが。
逆に海外版のWORLD GRAMD
PRIXのソフトをPBC+メガドライブで起動するとメガドラはもともと日本モードですからSEGA
MARK
IIIの表示の後で左の画面が表示されます!もちろん正規のPBC+GENESIS(あるいは海外モードに切り替えたメガドラ)の場合は右の画面が表示されます。
つまりマーク3ソフトも海外ソフトもソフト自体は全く同じもので、本体のモードによってタイトル表示を切り替えているという訳です。
さらに面白い例としてファミリーゲームズがあります。左が通常の画面で、海外モードにすると中央のようにParty Gamesというタイトルに変わります。しかし実際には海外版はParlour Gamesというタイトルで発売されました。右の画像です。よく見比べるとバニーガールの耳も無くなっています。
おそらく開発時(コンパイル制作らしいので日本で行われたのでしょう)は国内では日本人に分かりやすいファミリーゲームズというタイトルにして、海外ではそのままでは分かりにくいのでパーティゲームズにしたと推測されます。しかし悲しいかな日本人的発想でタイトル名を決めたので、英語的にはイマイチなものになってしまいました。そこで発売時には分かりやすいParlour Gamesというタイトルで海外リリースしたのではないでしょうか。ちなみにParlour Gamesは日本モードにしてもタイトルは変わりませんが、SEGAのロゴが表示されるようになります。