SEGA MARK III
これがMARK IIIの内部です。マイカード用コネクタは上蓋に固定されているのでそれを外した状態の画像です。片面実装の上に、基板の色が時代を感じさせます。
右下のジョイパッド用コネクタの上にあるのがNEC製のD780Cというチップで、Z80のコンパチ品です。
(正確にはNECはZ80を作っていたZilog社から正式な許諾を受けずにこれを発売していたので、いわゆるデッドコピーですが。。。)
左の方にあり縦に配置されたひときわ大きなチップがセガのカスタムチップで、グラフィック表示や音源等のマーク3のほとんどの機能をこれ1つで実現しています。その左の縦に配置された2つのチップはNEC製の64KbitのSRAMチップで、VRAM用に使われています。
同じチップがカスタムチップとCPUの間にもあり、こちらはメインメモリ用に使われています。つまりマーク3のメモリは8Kバイトしかありません。
背面はこんな感じになっています。全般的にシンプルにまとまった基板です。右下の拡張コネクタにはほとんどのバスが出ているので、キーボードやFM音源ユニットなどの多彩な周辺機器が接続できたのもMARK IIIの特徴の1つです。こういった拡張性の高さは、単なるゲーム機ではなくコンピュータとしても使用できるようにするというセガの一貫した考えの現れと言えます。