ビデオ出力コネクタ
MARK III、MASTER SYSTEMともにビデオ出力には上記のコネクタを使用しています。またコネクタには通常のビデオ出力の他に、RGB信号も直接出力されているためケーブルを作れば15kHzのRGBディスプレイでクリアな画像を得る事ができます。
これはメガドライブと同じ形状のため(メガドライブ2は異なります)、メガドラ用のサードパーティから発売されたS端子ケーブルやRGBケーブルを転用することも可能です。これらのケーブルも今ではあまり見かけなくなったので、自作するなら以下の情報を参考にして下さい。
1 同期信号 SYNC
2 コンポジットビデオ出力
3 グリーン
4 接地(グランド)
5 DC 5V
6 オーディオ出力
7 レッド
8 ブルー
なお、日本と同じNTSCを使う北米版のMASTER SYSTEMも同じコネクタを使用しているため、そのまま同一の環境で使用できます。但しRFコネクタは日本のテレビ放送と周波数が異なるためそのままでは使用できません。
また、西欧では国によって若干コネクタ類のデザインが異なります。上記はPAL版のMASYER SYSTEM IIのマニュアルに記載されている図ですが(クリックするとさらに巨大な図が見れます)英国やオーストラリアを始め、多くの国ではRF出力しかコネクタがありません。A/V出力があるのはフランス版だけです。これはフランスが唯一PALではなくSECAM方式のテレビが使われているからだと思われます。
しかもフランス版は上のようなケーブルでテレビに接続します。テレビ側のコネクタ形状に見覚えのある方ならすぐ分かると思いますが、これは日本でも使われていた21ピンRGBコネクタです。そう、フランスではSECAMが一般的ですがそれだけだと西欧の他国の多くの機器をテレビに接続する際に困るため、大半のテレビにはRGBコネクタが標準装備されているのです。
RGBコネクタを持つテレビがほとんど無い日本(フランス以外の国は大抵そうですが。。。)には羨ましい話です。
今となっては日本で新品で15kHzのRGB入力ができるディスプレイはほとんど入手できません。但しSONYが発売しているプレイステーション用端子を持つテレビは、形状こそ異なるもののこの端子がRGB入力端子そのものなのでケーブルを自作することでマーク3でもRGBで接続が可能です。
(プレステ用のRGBケーブルは簡単に入手できますし、マーク3側もメガドラ用あるいはPC-ENGINE用を利用することで入手可能です)
RGB接続ならPALの本体でも日本のテレビで問題無く使用できるのですが、PAL版はRF出力しかないので本体内から直接RGB信号を取り出す必要があります。詳細は海外版マスターシステムでRGBエンコーダに使われているSONY
CXA1145又はその後継チップのCXA1645のデータシートを参照して下さい。
(2-4ピンがR,G,B入力で21-23ピンがB,R,G出力です。出力側は75Ωでドライブされているはずですが、私も試していないので自己責任でどうぞ)