MASTER SYSTEM

ご存知マスターシステムです。マーク3との違いはFM音源搭載、連射機能搭載、3Dグラス搭載が3大特典?となっています。
逆に欠点を(あえて)挙げるとすると、FM対応ソフトはPSG音源の曲が聞けないことと、キーボード等が接続できないことでしょうか。

上段中央がCPUであるZ80です。NECのコンパチ品ではなく、Zilog社の純正品になっています。その下がSONY製のROMチップで、カートリッジをささずに電源を入れると見れるBIOS画面のデータ等が入っています。その下がメインメモリ用のSRAM。下段中央はカスタムチップで、左側中段も同じくカスタムチップです。その下2つはVRAM用のSRAMチップです。

縦に配置されているチップの下の方がYM-2413というYAMAHA製のFM音源チップです。別名OPLL。ちなみに上のマスターシステムは一部改造を施してあり、左側面からビデオ信号とモノラルサウンド信号を直接取り出せるようにしてあります。といっても今となってはこの改造は意味が無いのですが。。。

またマスターシステムはメガドライブ(2は不可)のAVケーブルなどがそのまま使え、サードパーティ製のS端子ケーブルやRGBケーブルさえも流用が可能ですが、基板のバージョンによっては未対応です。

3Dグラス端子は小さなサブボードになっていますが、3Dグラス自体が当時の標準的な液晶シャッターにより片目ずつフィルターするタイプのものなので回路は非常に簡単です。端子から直接液晶シャッターをドライブするようになっています。

 

なお基板中央にはSEGA IC BOARD M4J MAINと表記されているのですが、この「M4」とはこのマスターシステムというゲーム機が

SEGA MARK IV

であることを示しています。ではマスターシステムがマーク4だったらマーク5は何?というと、そう、それは初代メガドライブです。
SEGA内部資料では実際にMARK5と表記されていました。もちろん基板上にはM5の文字もあります。

ではSG-1000が初代でSC-3000がマーク2なのでしょうか?さすがにそこまでは分かりません。。。

 
マスターシステムは比較的新しいゲーム機なのでたまに新品が発見されます。